和泉屋勘兵衛 建築デザイン室
メニュー

Photographed by STUDIO REM 平 桂弥

芦屋川を右手に川沿いを上がっていくと、フランク・ロイド・ライトの山邑邸が見える。TETEは、そんな風景を望む閑静な住宅街にある。

二世帯住宅であることに加えて、教室スペースを持つこの計画の基本ラインがまとまるのに1年の時間を要した。2所帯それぞれであった暮らしのペースを良好に共有するための整理、新たな試みとなる教室の捉え方。それを建築というハードに落としていく作業は、「これがベストか?」という新たな不安を生んだ。
できる限りいろんなタイプのプランを図面化し検討することで、ひとつのかたちに絞っていった。

盛りだくさんな三層の1階フロアは、教室スペースとして大空間を必要とした。通常の木造では明らかに耐力壁が足らず、また柱があちこちに建ってしまう。この計画を木構造で可能にしたのが、NCNのSE工法であった。鉄骨のラーメン構造に近い考え方で木構造をシステム化したもので、「重量木骨の家」という異名を持つ。

不特定な出入りがある1階の教室フロアに求められるクールな表情と居宅としての生活感が、無理せず同居するファサードデザインが必要であった。またファサードに限らず、各所においてのデザイン、素材から色まで、建主との綿密な検討と確認の作業の集大成として、南の陽射を受けるその雄姿に感無量であった。

所在地
兵庫県芦屋市
家族構成
二世帯 家族5人
法規
都市計画区域内
市街化区域 第一種中高層住居専用地域
建ぺい率  164.8%
容積率   60%
構造・工法
主体構造 木造金物接合工法 SE工法
構造材  集成材
基礎   ベタ基礎
規模
地上3階+ロフト
床面積  1階 95.00㎡
     2階 84.76㎡
     3階 62.24㎡
延床面積 242.00㎡(73.20坪)
主な仕上
外壁 ベルアートSi
   スタッコ吹放し(エスケー化研)
内壁 漆喰シート貼(トキワ産業)
天井 クロス貼
床  チーク・栗フローリング張
屋根 ガルバリウム鋼板 瓦棒葺
施工
株式会社マサキ工務店
竣工
2005年12月