和泉屋勘兵衛 建築デザイン室
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「和」の風景の先に見えるもの。

明治維新以降の日本人は、近代化の名のもと欧米の文化に倣うとそれまでの伝統を見限り
また後の戦争で多くを失い、そして続く高度経済成長で生まれた街から離れていきました。

こんなに過去との繋がりが希薄な世代が生きる日本というのは
長い歴史の中でも珍しいのではないでしょうか。

今、情報が溢れ、いろんな表現と選択肢が私たちにはあります。
しかし少なくとも建築を考える時、和と洋をまるで今日の食事を選ぶ時みたいに考えてはいけない。
「和風」ではなく「和」を軸足に過去と現在と未来を繋げていくものを残していかなければ
日本はそのうち何処でもなくなってしまいます。

こんな時代だからこそ、「和」の風景の先に見えるものを目を凝らして見定めてみたいと思うのです。
いま時、服や靴を仕立てる人は数少ないでしょう。氾濫する既製のモノの中から自分に合ったものを選ぶことで間に合う時代です。
住宅も商品として同じ考え方の延長線上にある、そんなことでもいいのかもしれません。
それも住処を選ぶ選択肢のひとつでしょう。

私たちは暮らしをデザインします。
クライアントの話を聞き少しずつ理解していきながら、時間をかけて箇条書きの要望だけでは見えてこない想いや時間に形を与えていきます。
そんなモノ作りの工程は、服や靴を仕立てるのとよく似ています。

永く愛されるものを作りたいと思うのです。
時間を経ても手を加えながら
主や時代を越えて使われるものを作りたいと、そう思うのです。